農林水産省 農林水産技術会議会長賞(民間企業部門) を受賞!!

弊社は令和5年度(第 24 回)民間部門農林水産研究開発功績者表彰において、『農林水産技術会議会長賞  民間企業部門』を受賞しました事を報告します。

 


素材生産業の安全性向上と
木よせ機能の低価格化による林業活性化

【農林水産技術会議会長賞 受賞企業部門 大野憲一氏(有限会社WEST)】

業績の概要

背景
過去5年間(平成27年〜令和2年)の労働災害発生率(年千人率)の平均を比較した結果、全産業は2.6%、建設業は4.5%に対し、林業は26.6%と、林業における労働災害の発生率は全産業中で最も高い。これは林野庁のHPからの情報である。土木・林業分野で働く企業においては、従業員の安全性と生産性の向上のために機械化が必要不可欠だが、行政の補助金にも関わらずコストの負担増が進行の障害となっている。従事者が安全かつ安心して作業できる環境の整備と林業機械の低コスト化は、担い手育成における業界全体の重要な課題であり、その解決に向けて安全かつ低コストの林業機械開発に取り組んでいる。

研究内容・成果

研究開発① 製品名:グリップる
パックホウ運転者が作業中に危険を察知し、自動車のブレーキに相当する感覚・制御・危険回避機能を備えた低コストのグラップルを開発。油圧モーターを使用しない、旋回ブレーキ装置付きアタッチメントを有し、これまでにない独自性を実現した。特許取得第6425291号。

研究開発② 製品名:アームウインチま〜たん
伐木された木材等を木よせする地引き作業において、パックホウアームによる釣りの技術を応用し、効率よく対象物を引き寄せることができる技術を開発。油圧モーターを用いず、アームで引き寄せる「アームウインチま〜たん®」を開発。特許取得第6714460号。国土交通省新技術情報提供システムNETISに登録(CG-210001-A)、鳥取県新技術登録(MA0210617-75)

普及状況

容易な取り付け・取り外しと製品の低コスト化により、林業以外の業種からも関心が寄せられており、問い合わせや購入者が増加。特に土木事業者や原木しいたけ生産者からは、導入コスト削減と生産性の向上を目的とした問い合わせが増えており、将来的な更なる普及が期待されている。

グリップる®ま~たん®
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